【一人旅】長崎廃墟島旅(軍艦島・端島、池島)4泊5日
長崎で有名な廃墟の島と言えば世界遺産でもある軍艦島こと端島ではあるけど、立入制限の箇所が多くて、実質外から眺めるだけみたいな感じだけど、軍艦島みたく現在進行中で廃墟化が進んでいてでもまだ立入に融通が利くという池島という廃墟島があるという。そんな現在進行中の廃墟島を体感する旅。(最低2泊3日は必要と思われる。大浦天主堂とかグラバー邸も行きたい場合は4泊5日くらい必要かな。過去旅の記録。)
1日目 関空→長崎
3日目 軍艦島観光
4日目 池島観光
5日目 長崎→関空
国際線であれば絶対にフルキャリアの航空会社を選ぶけど、国内ならLCCの方が圧倒的にコストパフォーマンスはいいと思ってて、そんなわけで長崎往復はPeachを利用することに。
そんなわけで長崎に着いて、稲佐山の近くに定宿を取った。宿までいくバスから見る長崎の夜景は最高だった。
そんなわけで2日目は長崎市内のキリシタン文化を堪能。メジャーすぎるので写真は割愛。美しくて、一方で信仰が許されなかった過去の時代にも少し思いをやってセンチメンタルになったりしたりもした。今回の記録のメインではないから写真は簡単に。
そして3日目。今回の旅の目的のひとつ。
軍艦島訪問。
軍艦島までのルートを持ってる会社は何個かあったけどブラックダイヤモンドを選択。なんとなく中2心をくすぐる。そもそも軍艦島自体中2心のかたまりだからそれでいいのだ。
午前午後の便があったけど、事前に午前の便を予約していた。当日は雨。上陸できないかもとのことだったが、(接岸設備が脆弱なので。)、とりあえず出ることは出るらしい。後から聞いた話では、午後の便は欠航になったらしい。運はいいのがささやかな自慢。
突然風景の中に巨大な人工構造物(しかも廃墟)が見えてきたときの感動。
そしてついに上陸。上陸してからはガイドさんの説明を聞きながら、一緒に乗船してきた人たちとまわるような感じ。
さして大きくもない島に密集している高い建造物たちがそこに生活が確かにあったことを感じさせてくれると同時に、その荒廃具合に時代の激動さを改めて感じる。それでもやっぱりほんの数十年でここまで荒れ果ててしまうのは信じがたい。
「ご安全に」が働く男たちの挨拶だったこの島でどんな思いでみんな暮らしていたんだろう。働く男は家族のためとかって思ってるんだろうけど、残ってる家族はどんな思いだったんだろうか。
現在進行中でますます建物の腐敗とかが進んでるらしい。この姿はいつまで残されるんだろう。天気は雨だったけどだからこそ現代文明のもろさみたいなんをすごい感じさせられた。
軍艦島を離れた後は、別の島によって軍艦島の詳細な資料館みたいなとこに寄って、外だけじゃない軍艦島の生活をより知ることもできた。
4日目。
今回の旅の最大の目的といっても過言ではない。池島訪問。
軍艦島は確かにすごい歴史のロマンを感じさせてくれたのだけど、ほぼ島全体が立入禁止みたいな状態。限られている見られるところも外から眺めるだけというような状態で物足りなさがあるのも事実。
そんな中で第2の軍艦島、今まさに軍艦島と同じ道を歩んでいる島があるっていうことでずっと行きたいと思っていた。鉱山が閉山して一気に人がいなくなって廃墟まみれになってしまった島、それが池島だった。
池島へのアクセスがなかなか大変で路線バスでまず瀬戸港というところに行く。だいぶ遠い。
港できっぷ購入したらまさかの硬券。しぶい。
前日と打って変わっての晴天。
船旅のときは高速船よりもこういうデッキもついている船がいい。
潮と油の入り交じった香りの中、潮風を感じるのが最高に気持ちいい。
前日のブラックダイヤモンドもデッキ席だったな。
上陸したらハイビスカスがお出迎え。人工物はたくさんあるけど人のにおいがしない。
同じように池島目当てで降りてきた人だけ。
「長崎さるく」で頼んでいたガイドさん(昔鉱山で働いてた人)と皆で島内をまわる。
トロッコみたいなものに乗せてもらって、鉱山内へ。
鉱山内で昼食として当時の鉱山労働者の弁当イメージした弁当(確か500円くらい。島内に食事処がないから事前予約。)もらう。
ガイド内容としては当時の鉱山内はどんな感じだったのか、どんな感じに掘り進めていっていたのかみたいな感じ。
実際に使ってた巨大ドリル?みたいなのも動かしてもらえて普通に鉱山の勉強になった。
基本的なツアーとしてはここまで。鉱山の中のツアーがメインで実際の労働者の方の住居とかは見ることができなくて、その他のものを見るためにはオプションのツアーにも予約しておく必要あり。オプションツアーに参加してたのは自分以外には夫婦2人の計3人やった。
まずは通称タモリロードからスタート。ブラタモリでタモリさんが名付けたとかなんとか。
ところどころに謎の人工物があったり。
柵で入れない箇所にも入れてもらえたり。
遠くから近くから今はもう使われなくなった遺構を撮らせてもらえる。
実際に人が住んでた団地。5階以上の建物やけどエレベーターはない。実は裏口があってそっから見たら3階建てやからっていう理由やったかな?
こういう前衛的な団地なところに夢のまち感を感じる。
1部屋だけ当時の面影を残した部屋があって、中を案内してもらうこともできる。
昔の甲子園みたい。夏は涼しいだろうけど。人が手を入れなかったらこうなってしまうんやなと。自然に還るというか、緑に取り込まれるというか。世紀末感。
そのほかにも緑に囲まれた昔の鉱山施設案内してもらえたり。
一人旅やったけどガイドさんにいろいろ記念写真も撮ってもらえた。
そうこうしていろいろまわっているうちにガイドは終了。
これが放置され続けると、軍艦島になるんやなっていう島をまさに体感することができて本当にこんな経験はこの島しかできないと思う。ぜひオプションツアーまで頼んでほしい。
人の気配は少ないけど、港では猫ちゃんがのんびり。
また路線バスで時間をかけて市内まで戻ってその日は終了。
軍艦島も池島も今の日本で生活していたら見ることができない風景ばかり。
でも軍艦島や池島があったからこそ今の日本があるわけで。
「犠牲」でも「負の歴史」でもないけど、発展の過去の証は大切にしていってほしいなと思った。特に軍艦島や池島で働いた人、住んでた人がいなくなっていく今後はますます。
実は47都道府県まわったことがあるんやけど、
そういう江戸時代のインターナショナルな歴史や、近代日本の発展の歴史も、夜景も楽しめる長崎はわりかし日本で一番オススメな旅先やと思ってます。
おわり。